コンサル未経験でもチャンスはあるのか?
ファーム側が求めるポテンシャル
具体的にどのようなポテンシャルが求められているかについてハード面、ソフト面の2つの観点からご説明します。
ハード面に関しては、「コミュ力・ルックス・マインドセット」の3つが重要です。
この3点は、面接対策を実施する際にも強調しているポイントでまさにファームが若手に求めているスキルだと言えます。
質問に対しての回答がズレていないか、結論ファーストで意見を主張できるかといったことが重要になります。「QAズレ」は落選理由として最も多くなっているので注意するべきです。
スーツの着こなし、髪型、面接時の目線の動きなどにも意識を配る必要があります。特にオンラインでの面接の場合、目線が不自然になりやすいので、画面にシールを貼って一点を集中することを推奨しております。
マインドセットに関しては、協調性があるか、成長意欲が十分に感じられるかといった点が重要になります。プロジェクトベースの仕事が多くなるので、チームワーク力を示すことは加点ポイントになります。また、中途採用の場合はすぐに離職されることは避けなければならないので成長意欲を重んじるファームも多いです。
ソフト面では、「会計・IT・マーケティング・英語」などの経験
が豊富であることを示せば評価されること間違いなしです。
会計知識は、簿記2級レベルがあれば十分ですが、USCPA持ちだとbig4などの監査法人系ファームへの転職も現実的になってくるかと思います。
IT・マーケティングに関しては、マネジメント経験をアピールすることがおススメです。
その際には、何人ぐらいのプロジェクトで予算・期間はいくらでどのような成果を出せたのか定量的に伝える必要があります。
英語力は、TOEICなどの資格も重要ですが実務で英語を使っていた経験があり、スピーキングもできるという方は評価されやすいです。
ソフト面では、ポテンシャル採用の場合、キャッチアップ力を判断する指標とされる場合が多く、定量的なスコアなどよりもどのように学んだのかを話せるようにすると入社後の活躍が期待されて内定確度が上がるかもしれません。
ポテンシャル採用の実情
若手の場合は、ポテンシャル採用の割合は非常に高いです。
「サービス業への適性があるか」を1時間弱の面接で測られるので、未経験からコンサルへの転職を目指す場合、入念な面接対策は必須です。未経験から目指すための必要スキルと知識
ロジカルシンキング・問題解決能力
コンサルでは、ロジカルシンキングは必須のスキルだと言われますが、
ロジカルスキルはなぜ重要なのでしょう。
まず、ロジカルシンキングとは、「物事を体系的に整理して、論理的に飛躍がないように筋道を立てる思考法」のことです。
ファームで推奨されている思考法は以下のようなものが代表的です。
1. MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)
MECEとは、「モレなくダブりなく」物事を分類・整理するフレームワークです。課題を構造的に整理し、論点の抜け漏れを防ぐことで、的確な分析が可能になります。
例えば、「売上を伸ばす方法」を考えるときに、MECEを意識しないとこんな分類になってしまいます。
■ 悪い例(MECEではない)
・新規顧客の獲得
・マーケティング強化
・リピーター増加
→「マーケティング強化」は「新規顧客の獲得」や「リピーター増加」と重なる部分があるため、ダブりが発生しています(Mutually Exclusiveではない)。また、売上向上の他の要素(単価アップなど)が抜けており、モレも発生しています(Collectively Exhaustiveではない)。
■良い例(MECEを意識)
・客単価の向上(価格を上げる、アップセル・クロスセル)
・購入回数の増加(リピーターの獲得、定期購入の促進)
・新規顧客の獲得(広告・口コミ・プロモーション)
→ これなら「モレなく、ダブりなく」整理できています!
2. ピラミッド構造(Pyramid Structure)
主張を論理的に整理するためのフレームワークで、「結論→理由→根拠」の順に展開します。
物事を説明する際に、結論を明確に伝えた上で、その理由と具体的な根拠を示すことで説得力が増します。
例:売上向上の提案
結論:「売上向上には新規顧客獲得が最も有効です。」
理由1:市場調査の結果、競合他社と比較して認知度が低い
理由2:既存顧客のLTV(顧客生涯価値)はすでに最大化している
根拠:過去3年間の売上データ分析
3. Why So? / So What? の思考
「Why So?(なぜそうなのか?)」と「So What?(だから何なのか?)」を繰り返し問いかけることで、深掘りと論理展開を行います。
例:売上が低下している理由を分析する場合
売上低下の理由は?(Why So?)
→ 主要商品の販売数が減少している
なぜ販売数が減少したのか?(Why So?)
→ 競合商品の台頭によりシェアが奪われている
だから何が言えるのか?(So What?)
→ 差別化戦略を強化し、新たな販売施策が必要
このように、「Why So? / So What?」を繰り返すことで、論理的に物事を深掘りできます。
英語力・コミュニケーション力
英語力は、必須では無いですがTOEIC700点ほどのスコアがあると海外とのプロジェクトにアサインされやすくなりキャリアの幅を広げることが出来ます。
特に、現職で英語を使ったコミュニケーションを日常的に行っている場合は、面接やレジュメなどでアピールすることを推奨しています。
コンサルの業務は、ロジカルシンキングが最重要だと思われがちですが、コンサルもサービス業なので「コミュニケーション能力」が不十分だと入社後に活躍するイメージを持ってもらえない可能性があります。
繰り返しになりますが、QAズレをなくすことと結論ファーストを心がけることの2点を意識して面接に臨むことが重要です。
業界知識とトレンド把握
コンサルの業務では、クライアントの課題を的確に分析し、最適な解決策を提案するために幅広い業界知識が求められます。そのため、日頃から経済や業界の動向を把握し、情報収集を習慣化することが重要です。
おススメは、日経新聞をはじめとする経済メディアを活用し、国内外の市場動向や最新のビジネストレンドをウォッチすることです。例えば、M&Aのニュースや規制の変更、新興企業の動きなどは、クライアントの戦略に大きな影響を与える可能性があるので把握しておく必要があります。
また、近年では生成AIをはじめとして、テクノロジーの発展スピードが速くなっている中、トレンドを把握することは必要不可欠です。生成AIなどの自動化ツールを自身の業務への活用法を模索したり、クライアント企業のビジネスモデルにどのような影響を与えるかを考えることはコンサルタントに求められる素養だと言えます。
実践的に準備する方法
ケース面接対策
弊社では、ケース面接対策を行っていますが、まずは「東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート」という書籍を1周してもらうことを推奨しています。
コンサルのケース面接には、お作法があり、まずはこの基礎を抑えることが重要です。
ケース面接に臨む際も、MECE・ピラミッドストラクチャー・Why So? / So What? の思考を使いこなすことが必要になってきます。
ビジネススクール・資格取得の活用
最近では、社会人になった後に、学び直しの機会としてMBAなどのビジネススクールへの進学を目指す方も増えています。ビジネススクール出身者もコンサル転職では、評価が高い傾向があります。理由としては、ケーススタディなどの実践的な学習が多く即戦力として期待できるといった点や、ビジネススクールで培ったネットワークを活かすことができる点がコンサルタントとして評価されやすいです。
プロジェクト型業務を経験しておく
コンサルの働き方はプロジェクトベースが基本なので、このような経験は職務経歴書上でアピールするべきです。できるだけ定量的に説明することが求められており、人数・予算・期間・成果を詳細に記載するべきです。また、マネジメント経験がある場合は、比重を大きくして書いた方が良いです。
エージェントと一緒に目指す未経験転職
応募書類の作成・面接対策のポイント
弊社では、初回面談にご参加いただいた方にはコンサル転職に特化した履歴書・職務経歴書の雛形を配布しています。基本的には、この雛形を埋めるだけで十分なのですが、職務経歴の見せ方には工夫が必要な企業もあるので、面接対策を通して個別にアドバイスしています。
書類選考を通過できれば、履歴書・職務経歴書の内容よりも面接時の評価で合否が決まるファームが多く、面接対策には特に力を入れています。
面接対策の前には、約60問の想定質問集に回答を入力していただくようお願いしており、その後の面談を通じて、回答内容のアップデートをお手伝いしています。
自分の強みを見極めるカウンセリング
ご自身のアピールポイントについては、一人で考えるよりもエージェントとの壁打ちを通じてブラッシュアップする方が効率的である場合が多いです。面接対策を徹底的に行える点こそ、エージェントを利用するメリットだと思います。
まとめ
コンサルの選考は未経験でも突破可能
弊社では毎月80名ほどの方と面談を実施しているのですが、未経験からコンサルへの転職に興味がある。そんな若手の方が最近増えてきていると実感しています。
メディアでは、コンサルへの転職はコンサル経験者でないと難しいといった声もよく耳にすると思います。
しかし、志望動機をしっかりと作り込み、適切にアピールする方法を学べば、十分に実現可能です。
実際に弊社では、以下のような支援実績がございます。
・SIer→big4
・SE→大手外資コンサル
・大手ITベンチャー→大手日系コンサル
・ベンチャー営業職→ブティック日系コンサル
コンサル未経験でもチャンスはあるのか?
ファーム側が求めるポテンシャル
具体的にどのようなポテンシャルが求められているかについて
ハード面、ソフト面の2つの観点からご説明します。
ハード面に関しては、「コミュ力・ルックス・マインドセット」の3つが重要です。
この3点は、面接対策を実施する際にも強調しているポイントでまさにファームが若手に求めているスキルだと言えます。
質問に対しての回答がズレていないか、結論ファーストで意見を主張できるかといったことが重要になります。「QAズレ」は落選理由として最も多くなっているので注意するべきです。
スーツの着こなし、髪型、面接時の目線の動きなどにも意識を配る必要があります。特にオンラインでの面接の場合、目線が不自然になりやすいので、画面にシールを貼って一点を集中することを推奨しております。
マインドセットに関しては、協調性があるか、成長意欲が十分に感じられるかといった点が重要になります。プロジェクトベースの仕事が多くなるので、チームワーク力を示すことは加点ポイントになります。また、中途採用の場合はすぐに離職されることは避けなければならないので成長意欲を重んじるファームも多いです。
ソフト面では、「会計・IT・マーケティング・英語」などの経験
が豊富であることを示せば評価されること間違いなしです。
会計知識は、簿記2級レベルがあれば十分ですが、USCPA持ちだとbig4などの監査法人系ファームへの転職も現実的になってくるかと思います。
IT・マーケティングに関しては、マネジメント経験をアピールすることがおススメです。
その際には、何人ぐらいのプロジェクトで予算・期間はいくらでどのような成果を出せたのか定量的に伝える必要があります。
英語力は、TOEICなどの資格も重要ですが実務で英語を使っていた経験があり、スピーキングもできるという方は評価されやすいです。
ソフト面では、ポテンシャル採用の場合、キャッチアップ力を判断する指標とされる場合が多く、定量的なスコアなどよりもどのように学んだのかを話せるようにすると入社後の活躍が期待されて内定確度が上がるかもしれません。
ポテンシャル採用の実情
若手の場合は、ポテンシャル採用の割合は非常に高いです。
「サービス業への適性があるか」を1時間弱の面接で測られるので、未経験からコンサルへの転職を目指す場合、入念な面接対策は必須です。
未経験から目指すための必要スキルと知識
ロジカルシンキング・問題解決能力
コンサルでは、ロジカルシンキングは必須のスキルだと言われますが、
ロジカルスキルはなぜ重要なのでしょう。
まず、ロジカルシンキングとは、「物事を体系的に整理して、論理的に飛躍がないように筋道を立てる思考法」のことです。
ファームで推奨されている思考法は以下のようなものが代表的です。
1. MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)
MECEとは、「モレなくダブりなく」物事を分類・整理するフレームワークです。課題を構造的に整理し、論点の抜け漏れを防ぐことで、的確な分析が可能になります。
例えば、「売上を伸ばす方法」を考えるときに、MECEを意識しないとこんな分類になってしまいます。
■ 悪い例(MECEではない)
・新規顧客の獲得
・マーケティング強化
・リピーター増加
→「マーケティング強化」は「新規顧客の獲得」や「リピーター増加」と重なる部分があるため、ダブりが発生しています(Mutually Exclusiveではない)。また、売上向上の他の要素(単価アップなど)が抜けており、モレも発生しています(Collectively Exhaustiveではない)。
■良い例(MECEを意識)
・客単価の向上(価格を上げる、アップセル・クロスセル)
・購入回数の増加(リピーターの獲得、定期購入の促進)
・新規顧客の獲得(広告・口コミ・プロモーション)
→ これなら「モレなく、ダブりなく」整理できています!
2. ピラミッド構造(Pyramid Structure)
主張を論理的に整理するためのフレームワークで、「結論→理由→根拠」の順に展開します。
物事を説明する際に、結論を明確に伝えた上で、その理由と具体的な根拠を示すことで説得力が増します。
例:売上向上の提案
結論:「売上向上には新規顧客獲得が最も有効です。」
理由1:市場調査の結果、競合他社と比較して認知度が低い
理由2:既存顧客のLTV(顧客生涯価値)はすでに最大化している
根拠:過去3年間の売上データ分析
3. Why So? / So What? の思考
「Why So?(なぜそうなのか?)」と「So What?(だから何なのか?)」を繰り返し問いかけることで、深掘りと論理展開を行います。
例:売上が低下している理由を分析する場合
売上低下の理由は?(Why So?)
→ 主要商品の販売数が減少している
なぜ販売数が減少したのか?(Why So?)
→ 競合商品の台頭によりシェアが奪われている
だから何が言えるのか?(So What?)
→ 差別化戦略を強化し、新たな販売施策が必要
このように、「Why So? / So What?」を繰り返すことで、論理的に物事を深掘りできます。
英語力・コミュニケーション力
英語力は、必須では無いですがTOEIC700点ほどのスコアがあると海外とのプロジェクトにアサインされやすくなりキャリアの幅を広げることが出来ます。
特に、現職で英語を使ったコミュニケーションを日常的に行っている場合は、面接やレジュメなどでアピールすることを推奨しています。
コンサルの業務は、ロジカルシンキングが最重要だと思われがちですが、コンサルもサービス業なので「コミュニケーション能力」が不十分だと入社後に活躍するイメージを持ってもらえない可能性があります。
繰り返しになりますが、QAズレをなくすことと結論ファーストを心がけることの2点を意識して面接に臨むことが重要です。
業界知識とトレンド把握
コンサルの業務では、クライアントの課題を的確に分析し、最適な解決策を提案するために幅広い業界知識が求められます。そのため、日頃から経済や業界の動向を把握し、情報収集を習慣化することが重要です。
おススメは、日経新聞をはじめとする経済メディアを活用し、国内外の市場動向や最新のビジネストレンドをウォッチすることです。例えば、M&Aのニュースや規制の変更、新興企業の動きなどは、クライアントの戦略に大きな影響を与える可能性があるので把握しておく必要があります。
また、近年では生成AIをはじめとして、テクノロジーの発展スピードが速くなっている中、トレンドを把握することは必要不可欠です。生成AIなどの自動化ツールを自身の業務への活用法を模索したり、クライアント企業のビジネスモデルにどのような影響を与えるかを考えることはコンサルタントに求められる素養だと言えます。
実践的に準備する方法
ケース面接対策
弊社では、ケース面接対策を行っていますが、まずは「東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート」という書籍を1周してもらうことを推奨しています。
コンサルのケース面接には、お作法があり、まずはこの基礎を抑えることが重要です。
ケース面接に臨む際も、MECE・ピラミッドストラクチャー・Why So? / So What? の思考を使いこなすことが必要になってきます。
ビジネススクール・資格取得の活用
最近では、社会人になった後に、学び直しの機会としてMBAなどのビジネススクールへの進学を目指す方も増えています。ビジネススクール出身者もコンサル転職では、評価が高い傾向があります。理由としては、ケーススタディなどの実践的な学習が多く即戦力として期待できるといった点や、ビジネススクールで培ったネットワークを活かすことができる点がコンサルタントとして評価されやすいです。
プロジェクト型業務を経験しておく
コンサルの働き方はプロジェクトベースが基本なので、このような経験は職務経歴書上でアピールするべきです。できるだけ定量的に説明することが求められており、人数・予算・期間・成果を詳細に記載するべきです。また、マネジメント経験がある場合は、比重を大きくして書いた方が良いです。
エージェントと一緒に目指す未経験転職
応募書類の作成・面接対策のポイント
弊社では、初回面談にご参加いただいた方にはコンサル転職に特化した履歴書・職務経歴書の雛形を配布しています。基本的には、この雛形を埋めるだけで十分なのですが、職務経歴の見せ方には工夫が必要な企業もあるので、面接対策を通して個別にアドバイスしています。
書類選考を通過できれば、履歴書・職務経歴書の内容よりも面接時の評価で合否が決まるファームが多く、面接対策には特に力を入れています。
面接対策の前には、約60問の想定質問集に回答を入力していただくようお願いしており、その後の面談を通じて、回答内容のアップデートをお手伝いしています。
自分の強みを見極めるカウンセリング
ご自身のアピールポイントについては、一人で考えるよりもエージェントとの壁打ちを通じてブラッシュアップする方が効率的である場合が多いです。面接対策を徹底的に行える点こそ、エージェントを利用するメリットだと思います。
まとめ
コンサルの選考は未経験でも突破可能
若手向けのコンサルの選考は、専門性よりも面接での評価やポテンシャルを見られる場合が多く、適切な対策を行うことで未経験の方でも十分に突破可能です。
継続的な学習と情報収集が成功を左右
転職活動においては、事前準備や情報収集が成否を分けると言っても過言ではありません。そのため、ご自身のキャリアプランに真剣に向き合い続けるとともに、信頼できるエージェントを上手く活用することが重要だと思います!ンサルの選考は、専門性よりも面接での評価やポテンシャルを見られる場合が多く、適切な対策を行うことで未経験の方でも十分に突破可能です。
コンサルへの転職を少しでも考えている方は、是非初回面談へのご参加をお願します!